金沢商業活性化センター(TMO)は来月から、金沢市と連携し、中心商店街のテナン
ト誘致事業に乗り出す。専任のリーシング(店舗誘致)マネジャーを配置し、首都圏の人
気ショップや高級ブランドの意向を調べ、出店を働き掛ける。北陸新幹線の金沢開業を見
据え、商業ゾーンの「歯抜け状態」を解消し、まちなかの魅力アップを目指す。
対象は、金沢市の香林坊・片町地区や武蔵地区などで、金沢市が「ファッションストリ
ート」と位置付ける国道157号沿いの商業ビルが中心になると想定している。
まず、商店街の空き店舗状況を調査し、リストアップした上で、首都圏の有力ショップ
など五百店程度に、金沢に出店する意向があるかどうかを調べる。この情報を商店街に提
供し、不動産事業者とも連携しながら、積極的に誘致対象店にアプローチする。
金沢市の第三セクターである金沢TMOは、これまで商店街から空き店舗情報を収集し
、ホームページなどで情報発信してきたが、TMOが直接テナント誘致を手掛けるのは全
国でも珍しい。
金沢市内では、郊外や駅周辺に商業施設が相次いで進出し、中心商店街でも空き店舗が
目立つ。金沢中心商店街まちづくり協議会によると、景気の失速感や個人消費の低迷で、
アパレル大手などの出店意欲が弱まっており、集客力のあるショップの誘致が難しくなっ
てきているという。
金沢TMOは「目抜き通りで昼間からシャッターが閉まっていると、まちなかの雰囲気
も損なわれる。不動産業者が手掛けている案件でも、要請があれば、そのバックアップを
していきたい」としている。
金沢市は、積極的な誘致活動で空き店舗を解消した商店街に対する奨励金制度を設けて
いる。新年度には、武蔵ケ辻―香林坊―広坂に出店するファッション関連店舗への助成制
度を拡充する方針で、金沢TMOのテナント誘致事業も、市の新年度予算で事業の委託料
として二百万円が盛り込まれた。