【3月2日04時32分更新】
 ■ 北陸の経済ニュース

◎日本海イノベーション会議・特別セミナー 金大の創成センターは4部門で構成 

 金沢大学と北國新聞社の共同事業「日本海イノベーション会議」の特別セミナーは一日 、金沢市の北國新聞会館で開かれ、金大で四月に設立される「イノベーション創成センタ ー」の概要が示された。イノベーション創成センターは、学内の四つの関連組織を一体化 する施設で、センター長の下で、「将来開拓」「連携研究推進」「知的財産」「起業支援 」の四つの部門で構成され、新しい価値や技術革新をもたらす「イノベーション」のシー ズ(種)をつくり育て、その知的財産をビジネスを通じて、社会へ積極的に還元する役割 を担う。

 具体的な流れは、まず、「連携研究推進部門」が産学連携について、大学が持つ研究成 果などのシーズと、社会のニーズをマッチングし、実際に起業化が可能かどうかを検討す る。産学による共同研究が進展し、成果が出れば、「知的財産部門」で権利化を図る。

 その後、「起業支援部門」がベンチャー企業として育成支援を具体化。「将来開拓部門 」は企業の将来構想や人材育成などの計画を立案し、助言を行う。有限会社「金沢大学テ ィ・エル・オー」が創成センターをサポートする。同計画を明らかにした金大次期学長の 中村信一理事・副学長は「金大には約千人の教員が研究活動をしており、成果を社会に還 元することが大学の一番肝心な役割だ」と強調した。統合される四つの組織は「知的財産 本部」「共同研究センター」「ベンチャービジネスラボラトリ(VBL)」「インキュベ ーション・センター」。

 セミナーでは、中村氏のほか、経済評論家の日下公人氏、北國銀行の安宅建樹頭取、三 谷産業(金沢市)の三谷充会長が加わり、「地域経済とイノベーション」と題しパネルデ ィスカッションが行われた。金大の山崎光悦学長補佐がコーディネーターを務めた。

 安宅氏は、北國銀行が資金を拠出し、国や石川県とともに創設する総額二百億円の「い しかわ産業化資源活用推進ファンド(仮称)」を説明し、「種が実になり、木になるよう 積極的にベンチャー企業を支援する」と強調した。三谷氏はイノベーションを支える人材 育成として、自社でベトナム人社員を受け入れていることを紹介、「明確な目標、夢を持 つ人材であり、将来大きな力になると確信している」と語った。

 山崎氏は「大学と企業との連携に銀行が接着剤となり、イノベーションが進展するのが 理想だと思う」と総括した。

 この特別セミナーの詳細は後日、紙面で紹介される。


北陸の経済ニュース
 
▲ページトップへ

北國新聞社
〒920-8588 石川県金沢市香林坊2丁目5番1号 Tel.076-263-2111
富山新聞社
〒930-8520 富山県富山市大手町5番1号 Tel.076-491-8111