【2月23日04時07分更新】
 ■ 北陸の経済ニュース

◎「脱メタボ」市場膨らむ 4月から特定健診義務化

 四月から「メタボリック症候群」対策として特定健診・特定保健指導が開始されるのを 前に、北陸の関連市場が膨らんできた。ドラッグストアでは肥満改善効果の漢方薬が五割 増の売れ行き。ビール類市場でも糖質ゼロの新商品が競うように登場し、「ビール腹」が 気になる消費者の購買意欲を刺激している。生活用品の値上げで個人消費が鈍る中、「メ タボ」関連は数少ない有望市場と注目されている。

 クスリのアオキ(白山市)では脂肪の分解・燃焼を促す効果があるとされる漢方薬が好 調だ。全店舗の合計でみると、一日当たりの売れ行きが百―百五十個程度と、前年に比べ 四、五割増となっている商品もある。

 三月からメタボ対応食の宅配サービスを始めるのは、北陸ジョイント健食(同)。同社 は現在、個人向け中心に健康食の宅配を行っているが、「需要は間違いなくあるので、四 月に向け、メタボ対応食の法人向け展開を強化していきたい」(担当者)とする。

 100満ボルト金沢本店(石川県野々市町)は、ルームランナーやエアロバイクなどを 取り扱うフィットネスコーナーを展開。安定した売れ行きで、今後、売り場の拡大も検討 している。

 特定健診・特定保健指導では、健康診断などの結果によって、医師や管理栄養士、保健 師による生活習慣改善の指導を三―六カ月受けなければならない。そのため、メタボが気 になる人は四月までに少しでも改善したいという思いもあって、身近な対策グッズに人気 が集まっている。

 「メタボを意識した消費者の健康志向は高まっており、糖質やカロリーを抑えた商品を さらに充実させていきたい」(キリンビール石川統括支社)

 同社は二十日、発泡酒で初めてカロリーオフと糖質ゼロを同時に実現した「麒麟ZER O(キリンゼロ)」を発売した。同社によると、昨年、発泡酒や「第三のビール」におけ る糖質オフ市場は前年比で13%増え、今年も10%程度の拡大が見込まれるという。糖 質ゼロ発泡酒はアサヒビールが先駆けだが、ここにきて“参戦”が相次いでおり、三月に はサントリーが新商品を発売する。

●特定健診・特定保健指導 糖尿病などの生活習慣病につながる恐れのある、メタボリッ ク(内臓脂肪)症候群に着目した新しい健診・保健指導。健康保険組合などの医療保険者 が実施主体で、40―74歳の医療保険加入者とその家族が対象となる。健診後、同症候 群該当者や予備群とされる人に対し、医師、保健師、管理栄養士などの専門家が、健康状 態に合わせた「特定保健指導」(動機づけ支援、積極的支援)を行う。


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