三協マテリアル(高岡市)は五日、高強度のマグネシウム合金を使い、パイプ状の管材
=写真=を押し出し加工で量産する技術を国内で初めて確立したと発表した。製造技術は
三協立山アルミ(同)が開発し、二項目を特許出願した。高品質の管材を量産することが
可能になったことで、三協マテリアルは、マグネシウム合金の用途拡大につながるとして
いる。
三協立山アルミは鋳塊(ちゅうかい)の温度管理や押し出しの早さなどに関する独自技
術を開発。三協マテリアルが生産現場に応用し、外径百三―六十ミリ、内径六十―二十五
ミリの管材三種類を製造した。管材は昨年十月からキヤノン(東京)に納入し、放送用カ
メラレンズに使われている。
管材に使われたマグネシウム合金AZ80はマグネシウムのほか、アルミニウム約8%
、亜鉛0・2―0・8%を含有している。AZ80は硬度が高いため、高い圧力を鋳塊に
かけて形を作る「押し出し成形」に不向きとされ、ダイカスト製法で使用されていた。し
かし、同製法では一定割合で不良品が発生するため、押し出し製法の確立が急務となって
いた。
AZ80の管材は今後、アルミや黄銅、チタン製の金属部品の代替品として、需要拡大
が見込まれる。開発したマグネシウム合金管材の売り上げ見込みは約一億円。同合金押出
材の国内市場規模は約十億円だが、押し出し製法の確立により、急速に拡大する可能性が
あるという。