【10月7日03時01分更新】
 ■ 北陸の経済ニュース

◎食の金沢に新しい味 「金沢カレー」続々と全国進出

 通称「金沢カレー」で親しまれている石川のカレー専門店が、県外への進出を強めてい る。代表的な店は、首都圏を中心に相次いで新規出店。特徴である濃厚なルーが「一度食 べたら癖になる」と人気を呼んでいるようだ。食の金沢の新しい味として「金沢カレー」 が全国で定着する日は来るのか―。

 「成功する自信はあります」。十一月に北陸三県以外で初めての店舗を、東京・高田馬 場に開業するチャンピオンカレー(石川県野々市町)の南政広社長は自信満々だ。

 「元祖金沢カレー」を掲げる同社は、北陸に「カレーのチャンピオン」を十七店展開。 年間約二百万食を売り上げる。新店舗は座席数二十席程度で、一カ月当たり七、八百万円 の売り上げを見込む。

 今年一月、白山市に日量最大一万二千食を生産可能な新工場を設けた。食材の一次加工 を集中させるセントラルキッチン方式で「同じ味を大量に提供できる体制が整った」(南 社長)と、満を持しての東京上陸だ。

 通称「金沢カレー」の元となる味を確立したのは、チャンピオンカレー創業者、故田中 吉和氏と言われる。約四十五年前、「洋食タナカ」を経営していた田中氏が、通常のカレ ーとは一線を画す濃厚なカツカレーを考案。その味が、県内に広がったとされる。

 一般的な「金沢カレー」は、ルーの上にカツをのせ、さらにソースをかける。味以外に も特徴があり、ステンレスの皿に、付け合わせとしてキャベツの千切りが盛られ、フォー クのように先が割れたスプーンで食べる。この独特の味とスタイルが、全国のカレーファ ンを引きつけ、相次ぐ全国での出店につながっているようだ。

 広域出店で一歩先を行くのは、ゴーゴーシステム(金沢市)。北陸を始め、東京や沖縄 に「ゴーゴーカレー」十六店舗を構える。今年五月、ニューヨークに初出店し、「金沢カ レー」の海外一番乗りも果たした。さらに十一月中にも、東京に新たに三店舗を開業する 予定だ。

 カレーの市民アルバ(小松市)は、飲食店経営を展開するKGF(東京)を通じて、昨 年から首都圏に五店舗を出店した。十一月、東京に新規出店し、来年七月には大阪への進 出も計画している。

 全国のカレーファンの心をがっちりつかみ、広がりを見せる「金沢カレー」。新たな金 沢の名物になる日も遠くなさそうだ。


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