富山市の旧西武富山店跡地を管理する総曲輪開発(富山市)と地権者は二十七日、アパ
マンショップホールディングス(HD、東京)連結子会社の駒矢ビル(札幌市)と、土地
、建物の売却契約を締結した。売却価格は約十三億円。同HDはビルを解体した上で、早
ければ二〇一一年度中にも法定再開発事業として十数階の複合ビルを建設する計画である
。
HD、総曲輪開発によると、複合ビルの低層階に商業施設、中層階に運動施設やクリニ
ックなどを入居させ、高層階はマンションとする構想で、HDは今後、具体的なビル開発
計画の策定やテナント誘致を進める。将来的には同地での不動産ファンド事業の展開も視
野に入れている。
駒矢ビルが購入したのは面積約三千百平方メートルの敷地と、地下一階、地上十階建て
のビル。このビルは、一九七六(昭和五十一)年に全国初の民間再開発事業として建設さ
れ、西武が営業を開始したが、昨年三月末に西武が撤退。総曲輪開発が新たな開発業者を
募っていた。
跡地活用の支援は、政府が今年二月に全国で第一号認定した富山市の中心市街地活性化
基本計画に盛り込まれている。富山市の要請を受けた富山県は、今月末に跡地を中心市街
地活性化法の特例区域に指定する予定で、大店立地法の届け出手続きを大幅に簡略化する
ことで、大型商業施設誘致を支援する。
HDは今後、再開発計画について富山市と調整を進める方針。富山市は都市計画審議会
での承認などを経た上で「中心部の定住人口増加と中心商店街活性化につながるならば、
再開発事業の支援を行う」(都市整備部)としている。地元の総曲輪通り商盛会は「商店
街をはさんで両端に総曲輪フェリオと今回の商業施設ができれば、誘客効果が高まる」と
している。