金沢信用金庫は、地元の食品会社の事業承継に伴うM&A(企業の合併・買収)で、株
式の買い手に対し、相手先の資産などを担保に融資する手法を導入した。レバレッジド・
バイアウト(LBO)と呼ばれる手法で、信金が実行した例は全国でも珍しいという。
金沢信金が融資したのは、ホクチン(金沢市)に対してで、焼き魚などを製造、販売す
る「のざき」(同)を子会社化する資金を提供した。のざきは業績が好調で、将来も事業
収益が見込めることから、同信金は、のざきの資産やキャッシュフローを担保とすること
を認めた。
畠経営グループのスターシップホールディングス(金沢市)が、M&Aの枠組みを提案
し、仲介した。同社は「地場の優良企業同士が友好的M&Aにより、事業承継を円滑に進
めることを支援するのが目的」としている。
LBO(レバレッジド・バイアウト) 買収先企業の資産やキャッシュフローを担保に
買収資金を調達し、買収後、買収された企業の資産などで借入金を返済するM&Aの手法
。買収先が、現金や売掛金、有価証券など換金しやすい流動資産を持っている場合に使わ
れるケースが多い。