北陸電力の経営幹部を対象としたコンプライアンス(法令順守)研修会が三十日、富山
市の本店で開かれ、日本原子力技術協会の石川迪夫理事長が「北陸電力の信頼回復に向け
て」と題して講演した。石川氏は志賀原発1号機の臨界事故隠しを教訓に改革を進め、「
透明性のある情報を分かりやすく発信することが大切だ」と強調した。
再発防止策の具体的行動計画には「企業倫理最重視への意識改革」が掲げられており、
コンプライアンス研修の第一弾として開かれた。新木富士雄会長、永原功社長ら約二百人
が出席した。
石川氏は電気事業者自体が体質を変える努力を重ねることに加え、「原子力をめぐる規
制、地元やマスコミとの関係など周辺環境も改善していかなければならない」と指摘した
。技術陣に対しては「技術者は原子力の技術に忠実であるべきで、経営はトップに任せる
べきだ」と提言した。
研修会の最後、永原社長は「再発防止対策を実行する中で、北電方式、志賀モデルと言
われるようなしっかりしたものにしたい」と決意を示した。
研修会は三十一日も石川氏を講師に、志賀原発で技術者約三百人を対象に開かれる。来
年一月までに百回程度を予定し、全社員に法令順守の意識を浸透させる。