【5月30日04時18分更新】
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◎駅周辺と中心街、無料バスで共闘 金沢商圏 来月末から土日祝日に回遊

 金沢市中心部と金沢駅周辺の商業者が、買い物バスの運行でタッグを組む。六月末から 土日祝日に、駅、武蔵、香林坊、片町を回遊する無料バスを走らせる。買い回りを良くし 、駅と中心街で客を囲い込むのが目的。金沢商圏では「震災以降、県外客が減った」との 声もあり、ライバル同士の“呉越同舟”で商圏全体の魅力を高めて県外客のストローを狙 う。

 無料バスを計画しているのは、金沢商業活性化センター、金沢中心商店街まちづくり協 議会、武蔵活性化協議会、金沢フォーラスなど。三十一日に「金沢ショッピングバス実行 委員会(仮称)」を発足させ、詳細を協議する。

 計画では、西日本ジェイアールバスが運行する二台のバスが、金沢駅西口、金沢フォー ラス前、武蔵、香林坊、片町、竪町、金沢21世紀美術館を結ぶルートを回る。停留所に は、三十分ごとにバスが来ることになる。

 運行期間は、六月三十日―八月二十六日の前期と、十月六日―来年一月十三日の後期に 分かれ、この間の土日祝日に実施する。正月も含めると、運行日は五十七日間。事業費は 八百万円で、金沢市の助成分を除く四百万円は、金沢中心商店街まちづくり協議会、金沢 フォーラス、武蔵活性化協議会で負担する。

 買い物客の商圏内での滞在時間を延ばし、より多くの消費を促すとともに、JR利用の 県外客の“駅前止まり”を食い止める狙いもある。これまで、竪町商店街や香林坊109 が駅との間で独自に無料バスを運行するケースはあったが、今回は金沢フォーラスが初め て資金面でも協力する。

 金沢市中心部の商業地では、三月ごろからブランド品など身の回り品を中心に売り上げ が低迷している。「一度に多額のお金を落とす県外客が、震災で減ったのが一因ではない か」(専門店幹部)との見方もあり、金沢フォーラス開業前後から続いてきた県外から金 沢への消費者の流れにブレーキが掛かっている。

 今回の無料バスは、実験的な運行となるが、金沢中心商店街まちづくり協議会は「ワン コイン(一律百円)バスなどで継続したい」としている。

 九月の大和富山新店の開業で、富山から金沢に来る買い物客が「一時的に落ち込む」と みる流通関係者が多く、金沢商圏では、商業集積が進む駅周辺と、これをライバル視して きた中心商業地の連携が一段と進む可能性もある。


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