北陸の携帯電話各社が有害サイトへの接続を制限する「フィルタリングサービス」の普
及を強化している。出会い系サイトなどを通じて犯罪に巻き込まれる未成年者が増えてい
るためで、契約時にサービスの利用確認を徹底する。春は新入学者の新規契約者が増える
時期であり、各社とも「携帯電話を使った犯罪防止は企業責任」とし、利用促進を図る。
有害サイトの閲覧を規制するフィルタリングサービスは、各社とも二〇〇三年から無料
で提供してきた。ところが、サービスの認知度は昨年三月時点で43%(総務省調べ)と
低く、各社は今春までに70%にすることを目標に、サービス強化を打ち出した。
NTTドコモ北陸は、来月から契約時の申込書を変更し、新規契約者全員に書面で制限
サービスの利用意向を確認する。四月六日には「ドコモあんしんホットライン」を設け、
有害サイトや迷惑メールなどに関する相談を電話で受け付ける。
KDDIau北陸支社は、先月から未成年者がインターネット接続サービスを契約する
際、保護者の意思確認を必須とした。昨年十二月には携帯電話のトラブル対策を記した冊
子を改め、制限サービスを説明した項目を冊子の先頭に移して目につきやすいようにした
。
ソフトバンクモバイル北陸支店は、先月下旬から保護者の同意書を改訂。制限サービス
申し込みの意思確認欄を新設し、確認対象年齢を十八歳未満から二十歳未満に引き上げた
。さらに第三世代携帯電話の新規申込者全員にサービス加入の有無を尋ねる。
警察庁によると、昨年の出会い系サイト関連の事件は前年比21・1%増の千九百十五
件。被害者のうち接続手段として携帯電話を使用した割合は約96・6%に上る。電気通
信事業者協会は「フィルタリングサービスの仕組みを知らない人が多い」と指摘し、安心
、安全に携帯電話を活用するには、業界挙げて理解活動を進める必要があるとしている。
●フィルタリング 「出会い系サイト」やアダルト、自殺、暴力に絡む有害サイトを自動
的に遮断するサービス。違法、有害なホームページを指定して閲覧できなくしたり、有害
なキーワードをあらかじめ設定するなどの方式がある。