澁谷工業(金沢市)は、新型の水素ガス発生装置を開発した。従来の溶断用途だけでは
なく、医療廃棄物や廃棄食品向けの焼却、炭化溶融炉の熱源として市場を開拓する。既に
専用の溶融炉も開発した。
開発した水素発生ガス発生装置は「エポックス・ジェネレータ」で、水を電気分解し、
水素と酸素を分離して発生させる仕組み。必要な時に必要な量だけの水素を発生させる「
オンサイト方式」を採用、ガスの貯蔵は不要であるため、高圧ガス保安法の対象外となり
、設置が容易だという。
重油を燃やした場合、その温度は約六百度程度だが、水素ガスを熱源とした場合、約千
六百度まで温度を上げることが可能。自社開発した溶融炉システムとともに、病院や薬局
などを対象に拡販する。今後も燃料電池向けなど幅広い用途開発を進めていく方針で、将
来は輸出も検討する。
同社によると、水素ガスは環境にやさしい熱源として注目され、ガス溶断に使用すると
、切断面がきれいに仕上がる特長がある。
装置の高さは一・八メートルで、同社によると、国内メーカーで、同様の小型水素ガス
発生装置を開発したのは初めて。標準機の価格は八百万円を予定、初年度の販売台数は五
十台を見込む。七日に東京ビッグサイトで始まる国際水素・燃料電池展に出品する。