会宝産業(金沢市)などが参加するNPO法人は、自動車リサイクル技能士(仮称)制
度を創設する。車の解体に必要な技術にとどまらず、地球温暖化など環境問題に関する知
識の習得を課すのが特徴。金沢市に技能士養成の場となる研修センターを新設、海外の取
引先にも参加を呼び掛けていく。
自動車リサイクル技能士を認証するのは、全国の自動車解体業など二十九社でつくるN
PO法人「RUMアライアンス」(全国自動車リサイクル事業者連盟)。
技能士は、国家資格の自動車整備士とは一線を画し、二酸化炭素の排出量や環境汚染の
現状、天然資源の枯渇問題など直接、自動車解体に関係ない環境全般にかかわる事柄の知
識を試験問題に加える方向である。
会宝産業が、本社敷地内で二階建て研修センターを月内に着工。同センターで、今年五
月をめどに自動車リサイクル技能士の養成講座を開講し、第一回目の試験は年内を予定す
る。受講生は当面、NPO法人を構成する企業の従業員らを想定。NPO法人の代表理事
である近藤典彦会宝産業社長らが講師を務める。
今後、大学などに講師の派遣などで協力を求める。会宝産業の取引先は海外に五十八カ
国あり、こうした外国企業の従業員の受講も念頭に研修センターには宿泊機能を備える。
NPO法人には、北陸三県では会宝産業のほか、日本エコカ工業(福井県坂井市)が会
員として名を連ねている。近藤代表理事は、自動車リサイクルが資源循環型社会にどれだ
け貢献しているかを認識する必要があるとし、「自動車リサイクル技能士を一つのブラン
ドとして認知させていきたい」としている。